略式製作・本式指物製作の素材と技法の強度試験データ | 仏壇、仏具、木工工芸【株式会社指孝久明工房】

目的	本式＝「ホゾ造り」と、略式＝「タッカー接合」の強度を科学的に試験し、具体的な数値で比較する。
試験者、試験場所	静岡県工業技術研究所
試験方法	MDF、杉板をタッカーでT字型に接合した試験材。紫檀材を両胴付ホゾでT字型に接合した試験材。それぞれの試験材を横倒しにした状態で固定し、接合部分から7cmのところへ上から力を加えて接合部の強度を測定した。
試験結果	紫檀板両胴付ホゾ接合 1340.0N＝136.639kgf 杉板タッカー接合 29.0N＝2.957kgf MDF板タッカー接合 30.5N＝3.059kgf 1N＝102g 上記のように驚愕するほどの圧倒的な強度の差があった。（以下試験成績書）

試験成績書

目的	MDF、紫檀同15m/m厚み板材に破材するまでの荷重を掛け材質の強度を試験し、具体的な数値で比較する。
試験者、試験場所	静岡県工業技術研究所
試験方法	紫檀板、両胴付ホゾでＴ字型に接合した試験材。 MDF板、両胴付ホゾでＴ字型に接合した試験材。片側に支えを入れＨ型に固定し上方から力を加え、材質の強度を測定した。
試験結果	MDF板　タッカー打接合　1162N＝116.2Kgf 紫檀板　ホゾ造り接合　15750N＝1606.027Kgf 上記のように、驚愕の強度の差があった。

今回の東日本大震災では、お客様、店舗の指孝謹製仏壇は無傷に等しかった。ただし、蝶番が破壊したものが2件あった。