- 未利用廃材や低質木材を使ったリサイクル材を使えるので自然保護につながる。
- MDF、ボード、ベニヤ板
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- MDF(繊維板)とは?
- Medium 中質 ・ Density 密集 ・ Fiber 繊維
雑木材の繊維を接着材とともに圧着して成板したもの。
割れがなく反りも少ないが釘、ビスが効かない。また水に弱く吸水力が強い。ホゾ造りには不向き、繊維が弱いため破壊しやすい。
- ジョンコン、セピター、アユース、ペルポック、ゴム材など
- 表面のみ高級材杢目の突き板貼り
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- 紙プリント高級杢目貼り
- 紙化粧シートに高級材を写真製版で印刷して、MDFまたは雑木に貼る。(西日の当たるところでは2~3年でめくり剥がれる)
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- オレフィン、ビニール高級材杢目プリント、シール貼り
- オレフィン(樹脂化粧シート)写真製版及び表面成形の型取り、色、木目など1m離れれば本物と見間違うほどのリアリティーがあるが樹脂系のため劣化する。
高級材杢目の写真製版転写(曲面杢目写し可能)
- 高級木材を写真に撮り金属製のローラーにレーザーで型取り、柔らかいゴムローラーに写し取り、木材、加工部品を両手で持って送り、平面(棚、側、天板など)曲面(台輪、支輪、タイコ棚前面)双方同時に転写することができる。
- 白木の安価な突板に高級材の写真製版の木目を転写、道管があるため高級突板と間違えてしまう。
※双方ともプロが見間違いする程完成度が高い。
- 雑木などに前面練、高級材6mm材を練る(貼る)
刷毛で高級材の杢目書き
- ※刷毛の先をギザギザにして木目を素木に書く。
- ※刷毛で書き込まれた縞黒檀の柾目杢
- ※前面のみ黒檀材練り。あとは刷毛書き。
- 機械加工のみで可能
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- 接合部分はホゾ造り無し、切り放しが可能
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- ボンド接着のイモ付け(接着剤のみ)
- タッカー打ち、木ネジ止め、ダボ接ぎのホゾ無し接合方法が可能
- 製作時間が極度に早く作れるため手間代を安価に抑えられる
- 代用材のMDFの素材は極度に水に弱い、ビス、釘が抜けやすい。
- 素材の荷重維持力が極度に弱い。
- 接合部がホゾ無し構造のため壊れやすく強度が維持できない。(タッカー打ち、イモ接合)
※工業技術研究所の強度試験データ結果は、紫檀材ホゾ造り接合が1340Nに対し、タッカー打接合は30.5Nで、タッカー打接合に対しホゾ造り接合の維持力は圧倒的な差であった。 - 紫檀黒檀などの無垢の唐木木材が割れるかタッカーの釘、ステープル釘が曲がってしまうか、直接タッカーを打ち込むことができない。
- 接合部に使われるタッカー打ちの鉄針は一般のホッチキスの針よりも少し太いぐらいのもの。鉄製なので夏期には鉄は冷たく凝結作用で水分を集め鉄釘が錆びて腐る原因になる。
- 引っ越しなどで移動時に角を当てるなどして揺れ動かされて方立と支輪、台輪、棚などの接合部が一度ゆるんでしまうと元に戻す(締め直す)ことができない。
- 樹木にある養分水分などの通道作用をなす細胞。横断面は管孔となり年輪となって現れます。この配列状態が樹種識別の要素となります。
- ※木口の管孔形状(年輪形)と平面の導管形状(木目)の違いをよく認識する必要がある。
- ※平面の道管は木目の形状と同じ方向性を持つ同一性がある。
- ※本物を見分けるには木口と平面のつながり、平面の木目の形状と平面の導管の形状が一致しているかを見極める必要がある。
- 木目と道管が違う動きの方向性があれば本物ではない。
- 木口の管孔(年輪形)の形状のその上に平面の木目があれば本物ではない。
- 支輪台輪の木口の曲面に年輪がでる。そこに平面木目があれば写真製版の転写であり本物ではない。
- 外戸の丹尺(戸板)の布袋面の木口に年輪の管孔の上に平面の木目ならば転写の印刷も(木口の管孔の年輪面と木目が合わない)本物ではない、また布袋面の木口の年輪の管孔がなく平面と同じであればスライス突板と考えられるので本物ではない。
- 銘木、バーズアイ(楓の鳥目杢)など道管が無く鏡面塗装のものは写真印刷が考えられるので本物ではない。
- 家具調仏壇では戸板を雑木材の無垢材を使用してその両面に写真製版の転写、突板張りなどがある。木口の年輪の管孔と表面の道管。小口と表面の角に管孔と道管のつながりが無ければ本物ではない。