- 本物の高級材の無垢及び厚材を使用する。
- その理由とは、素材の吟味、木目表現を良く考える「本物の樹木」には強度と美しさ、耐久力があります。10年経た美しさ、30年経た美しさ、100年経た美しさ、200年経た美しさがあり持続する。使い込むほどに違う美しさが現れ、魅力が増します。
本物の高級材の無垢板は破壊荷重の維持力が驚異的に強い。(検証実験)
- N(ニュートン)とは、力の単位です。
- 1N(ニュートン)は、およそ102グラム分の力が掛かることを表しています。
- 略式制作の素材MDFタッカー接合と本式指物技法、紫檀材接合は両胴付ホゾ造りの破壊荷重の実験データを比べると、MDFタッカー接続は1,162N=118kgfで、それに対し、本式指物造り、紫檀材接合、両胴付ホゾ造りは15,750N=1607.1143kgf、つまり1.6tfの力(大型乗用車一台分の重さ)に耐えたことになります。
タッカー接合と驚愕の差がありました。
- 「紫檀の練り材の違い」貼ったものは歳月が経てば必ず剥がれます。
- 他社の練り材は6㎜厚の二分板を練り合わせている場合がほとんどです。指孝の唐木材の仕様は支輪、台輪部分は24㎜厚で側面前後四方も24㎜材で曲面を作り出しています。
外戸や障子戸などは他社では二方練りや四方練りで6㎜板を練りますが、指孝は総無垢材で外戸、障子戸を作っています。永い歳月が経てば貼ったものは必ず剥がれて来ます。このようなことが無いよう指孝では唐木の厚材を使用します。また、戸は常に開け閉めする所です。永代使用に耐えるため、特に強度を考えて作っています。
- 総ホゾ造りの為、耐久力がある。
- 木工芸で長い歳月を維持させるために重要なポイントは接合部分です。指孝の仏壇は支輪台輪や扉の留めもとより接合部分すべてが総ホゾ造りです。見えない部分ではありますがここに一番の手間をかけています。
- 接合部分の造りは負荷に対して強度の耐久力がある。
- このことは1400年前の飛鳥時代建造といわれる法隆寺などの総ホゾ造りの社寺建築に示されるように歴史的にも証明されていることであり、また今回の工業技術研究所の強度実験のデータでも立証されました。
- 釘、タッカー釘などを使わないために材に腐が入らない。
- 釘などの鉄は冷たく夏期に凝結作用で水を集め、シロアリ発生や腐りの元を作ります。そのため指物では中に入る所は絶対に釘を使用しません。
- 各面、外戸、丹尺、支輪、台輪の造形は細部にわたり30種類以上の鉋を使いこなして製作しています。
- 手道具仕上げ特有の微妙な曲面の違いや表面処理の美しさを創出できます。
他社のように機械だけの仕上げではこのような美しさは作れません。
- 総ホゾ造りのため各部材ごとに分解でき全面修復、修理をすることができます。
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- 製作品は森林伐採可能な樹木成長年数よりも永く持つことで材料の需要と木材の供給のバランスがとれます。
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- 薄材は永く使用するうちに練り合わせた所に亀裂が入り、剥がれるため厚材を使用する。